自分を知り、決定する
地元三重県の高校で、進路を考える高校3年生向けに進路ガイダンスをおこないました。
テーマは、「進路決定」。
これから、高校卒業後の進路を決めていく3年生の生徒たちと一緒に、納得がいく進路を決めるにはどうしたらいいかを考えました。
不必要な早期離職(防げる早期離職と言った方がいいでしょうか)を少しでも減らすためには、高校生の時期から自分の将来を真剣に考えることが必要。
そして物事を決めるには、まず自分を知ることから。自分が何を大切にしたいのかを知ることで、より良い意思決定につながります。
「仕事の内容」「もらえる給与」「関わる業界」「一緒に働く人」など、今の自分が何を大切にしているのかを知るために、単語を一つ一つ提示しながら、それぞれの重要度を書き出してみました。
生徒同士でお互いに大切にしていることを話しながら考えることで、お互いの違いを認め、自己理解が深まっている様子がみられました。
気づきの大切さ
講座終了後に生徒たちから感想をいただいたのですが、私が想定していた以上の学びや気づきが返ってきました。
私自身、キャリア支援を生業にして7年目になります。これまでも多くの講演をおこないましたが、今回いただいた感想は、私にとって大変重要なものとなりました。
私のキャリアガイダンスのスタイルは、自分が伝えたいことを一方的に伝えるものでも、相手が求めていることを、安易に提供するものでもありません。
考えるきっかけや、機会を提供し、それぞれが得る力や学ぶ力を極力大切にしたいと考えて、講座の内容を組み立てています。当日も生徒たちの様子をみながら、話し方や内容を工夫するのですが、言うは易し。なかなか思うようには行かず、毎回反省の連続です。
しかし、今回は、生徒たちの考える力が高かったこともあり、たくさんの気づきや学びがありました。これは、大変嬉しい。
生徒たちの力を信じ、その力が最大限伸ばせるように「場」を作ることの大切さをあらためて気づかせてもらった1日でした。
〜感想の抜粋〜
・自分が希望する進路の先にあるものまで、しっかりと調べてから進路を決めようと思いました。
・自分が何を重視しているかをあらためて考えることで、今の自分に足りないもの、必要なもの、できることが見つけられました。
・進路の決定がゴールではないとわかりました。
・今までずっと周りに流されてきたから、これからは自分で決めて生きようと思いました。