チームの中での自分の役割を知る
大学生向けに、レゴブロックを用いてグループワークを行いました。モデルなるオブジェをチームで協力して時間内に完成させるこのワーク。以前、企業様でのリーダーシップ研修でも実施し大変好評をいただいたので、今回は大学生と一緒に挑戦です。
学生たちは5〜6名のグループに分かれ、まずは作戦会議。まだ、どんなオブジェを作るのかわからない中で、どうしたら時間内に完成できるのか、頭を使って話し合います。
そして、スタート。オブジェはパーテーションで覆われており、学生たちの席からは直接見ることができません。各チーム、視察担当が順番にオブジェを見に走り、残っているメンバーに口頭で説明して設計図を作っていきます。役割の交代は自由なので、チームによっては、順番に全員が見に行くチームや、1人がずっと見にいくチームなど、それぞれ工夫をこらしながら取り組む様子が見られました。
後半戦は、設計図が完成したチームから、レゴブロックを受け取り制作に入ります。完成時の残り時間が最終の点数に加算されるため、どのタイミングで制作に入るかの意思決定も重要に。そのため、決定をめぐって意見が別れるチームも見られ、それぞれのグループが大きく動き出します。
終了時間と同時に、なんとか全てのチームの作品が出揃いました。
しかし、ここからが本番です。今回は「自分の役割」をテーマに行ったので、振り返りのワークシートもお互いの役割について簡単に表現できる内容にしました。自分以外のメンバーがどんなことをしてくれていたのか。私が見ていた中での例をあげながら、学生たちもそれぞれ自分のチームのメンバーの様子をワークシートに書き込んでいきます。その後、ワークシートを交換しながら、周りのメンバーから見た自分の役割を知ることで、今まで気づかなかった自分や、再認識した自分など、自己理解を深めました。
90分講義で行ったため、少し、振り返りが不足する部分もありましたが、それでも、短い時間の体験から新しい気づきを得られる学生たちの力には感心します。
気づく力。この力は、私たちが「成長」して行くために、もっとも大切なのではと私は感じています。