「社会正義」と「労働の人間化」

「社会正義」

恥ずかしくも正直なところ、初めてこの言葉の意味を知りました。一見すると見たことのある言葉の組み合わせで、わかったような気になりそうですが、説明しろと言われると何のことかわからない。

週末は、久々にインプットの時間を設けてきました。最近は仕事を理由に遠のけていた研修受講ですが、あらためてインプットの大切さを知らしめられた2日間。テーマの一つが冒頭にも出てきた「社会正義」。

社会正義と言葉だけ聞くと、どこか綺麗ごとのような大それた印象を受けますが、(まだ十分に理解しきれた訳ではないですが)言葉の意味に触れると、自分が今担っている仕事の意味と役割、果たすべき責任までがつながって見えてきた印象です。

これまでこの言葉の意味や背景を理解せぬまま仕事をしていましたが、その意味と役割が見えたことで、自分の職務へのモチベーションが上がりました。

そして、もう一つが「労働の人間化」

いかに労働を人間的なものにするのか。1970年代から積極的に議論され始めたようですが、こちらはまだ自分の中で落とし込めきれていません。

ただ、木村周先生がおっしゃっている6条件。

・仕事に適当な変化がある
・妥当な学習がある
・自分で判断する余地がある
・他者との人間的なつながりがある
・仕事に社会的意義がある
・将来にプラスになる

[一般社団法人雇用問題研究会 職業研究2016 No.3より]

この条件下での働き方が労働を人間的なものにすると長年の研究・実戦から提唱されています。
私なりの理解ですが、この6つが満たされる職務、職場環境で働けることは重要だと考えます。ただ、この6つを求めるだけでは満たされないのかとも思います。自分が出会った仕事について、この6つの条件を自身で見出していける力を持っていれば、どんな仕事であってもその人にとってはこの条件が満たされ、よりよく働けるのではないでしょうか。
 
・仕事に変化をつける
・仕事から学習をする
・自分判断する余地を作る
・他者とのつながりを作る
・自分の仕事と社会のつながりを考える
・将来につなげる
 
関わった方がよりよく働いていくために、この6つの条件を満たす環境作り、そして、個人が条件を見いだせる気づきを得られる働きかけが、当面の私の仕事です。