認める環境の大切さ

こんにちは
キャリアサポートオフィスprocessの
星野 宏です。

私が以前関わった職場で、従業員の育成に頭を抱える経営者の方がいらっしゃいました。

その方が望む姿は、従業員の方たちが、自分はこうなりたいという姿を描き
それに向けて自分たちから行動する職場でした。

しかし現状は、全く違っていました。
会議でも現状の報告だけで意見は出ない。
自分から提案を行ってくる従業員は一人もおらず、事務所の活気も見られない。
自己啓発の制度を設けても活用する社員はいない。
どれだけ話をしても変わらない現状に、
その方自身も困り果てていました。
では、その職場でどんなことが起こっていたかというと
その方は、日常的に動かない従業員の愚痴を
従業員の前で口にしていたのです。
「うちの社員は、自ら動かない。何を言っても、やってもだめ。
なんで自分から動かないんだ・・・」

毎日毎日、会社のトップが、自分たちのことをこのように言っていたら
従業員はどう思うでしょうか。
自分たちは認めてもらえてると感じるでしょうか

もちろん認めてもらえているとは感じられるはずがありません。

マズローの欲求段階説という理論があります。
自己実現に向けての欲求を5段階の階層で理論化したものです。
一番最後の自分がこうなりたいという自己実現欲求の前にある欲求が
承認の欲求なのです。
人間は、認められて、初めて、今後どうなりたいかという欲求がまれてきます。

認めてもらえていない環境の中では、
なかなか、自分がこうなりたいという欲求は出てきません。

否定的な部分に意識を向けるのではなく、
肯定的な部分に意識を向けて、互いに認め合う関係つくりが
人間の成長には大切になってきます。

ちなみに、この企業のその後ですが、
自己啓発で資格の取得を進める従業員が増え
仕事に対する意識も高まり
会議でもどうしたいかという今後に向けた意見が出るようになっています。

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