フリーランスの働き方 〜その五、メリット〜

フリーランスとして働く醍醐味

前回、前々回と、フリーランスの仕事の受け方、働く場所と時間について整理しました。

詳しくはこちら

その三、仕事の依頼

その四、働く場所と時間

振り返ると、不安定な仕事、不安定な収入、超時間労働、毎日不規則な生活リズムなどなど、パッとみると、あまりいいことがなさそうに見えなくもないです。

しかし、どんなことをメリットに感じるかデメリットと感じるかは人それぞれ。私が独立してやっている中で「これはメリットだ!」と思うことを5つ挙げてみます。

仕事の裁量度が高い

これは、私にとって一番大きなメリットです。

自分で段取りをして、自分でスケジュールの調整をして、自分で働く時間を決められます。そのため、働きたいときに、働きたいだけ仕事をすることができます。

私は、決められてやらされることが苦手だったため、現在の仕事のスタイルは自分にぴったりで、自分の特性を最も活かせる働き方だと感じています。

誰かに管理されるわけでなく、自分のペースで自分の段取りで進められるのは、非常にやりやすい。もちろん、お客様の要望によって、ペースが左右されることもありますが、それでも、事前にスケジュール化し、段取りさえしておけば、十分に余裕も作れ、ストレスなく仕事ができています。

新しい仕事に挑戦できる

組織で働いていると、その組織の方針にもよりますが、仕事がある程度固まってきてしまう傾向を感じました。自分が新しいことを初めてみようと考えたとしても、必ずしもすぐに実行できるとは限りません。

組織が大きくなれば、それだけ稟議や決済などの手続きに時間や手間がかかってしまうことが多かったです。しかし、フリーランスの場合は、自分さえオープンマインドで、やっていこうという想いと実行力があれば、どんどん新しいことに挑戦ができます。

お客様の要望に合わせて、自分のアイデアを形にして、それを提供して、相手のメリットになれば、こんなに嬉しいことはありません。何をどんな風にやってもいいと言うと極端かもしれませんが、正解がない仕事であるからこそ、学びながら試行錯誤して、より良いものを作っていく楽しさがあります。

仕事の幅が広がる

組織の場合は、ジョブローテーションや異動などで仕事の幅が広がる機会があります。上司が少しハードルの高い仕事を任せてくれる方であれば、そのサポートを受けながら、出来ることが増えて成長をして行きます。ある程度、自動的に成長していく仕組みがあると言っても過言ではありません。(そのような組織ばかりではないですが)

フリーランスは、自分ができることを提供してその対価を受け取るため、成長しにくいとの見解もあります。出来ることをどれだけやっていても、そこ止まりになってしまいます。

しかし、私がフリーランスで仕事をしてみて感じているのは、出来ることだけをやるのか、その先を目指すのかは自分次第だということ。フリーランスであっても、むしろ、フリーランスの方が成長のチャンスに出会う確率は上げられるのと思います。

要は、自分が自分の上司になるような感覚で、自らをマネジメントし、育成していく意識を持つことで、いくらでも可能性は広がると感じます。そのフィールドは、一組織以上に広い。これは大きなメリットではないでしょうか。

将来の可能性が未知数

雇用によって働いていたころは、将来得られるであろう収入の目安がなんとなく見えてしまいます。会社がよほどの業績アップでもない限り、そう大きくは変わりません。自分の頑張りでどうこうなる範囲にも限界があります。しかし、フリーランスの場合は、自分のやりようによっては、可能性は無限に広げられます。

目標を設定して、そこに向けた戦略を考え、実行する。簡単に言うと、何をしようが責任は全て自分。どんなことでも実行して形にして行くことができるのです。自分の頑張りやアイデアが収入になって返ってきます。それが顕著に感じることができるのは、フリーランスの面白みです。

だからと言って、夢を見ているだけでは何も変わりません。フリーランスイコール収入増と言う安易な考えでいると、大変なことになりかねません。(これは、フリーランスの課題のテーマで次回書こうと思います)。

仕事を選択できる

フリーランスは、仕事を選べます。やりたくない仕事は受けなければいいし、一緒に働きたくない人とは関わる必要がありません。

組織では、そうも言っていられません。自分の役割として上司から指示された仕事に、「その仕事は受けません!」は、まず通用しないです。

陸上に例えると、短距離のトップランナーでも、長距離走も、やり投げも、言われればなんでもやらなければなりません。

また、どれだけ考え方や仕事の進め方が違う人とでも、共同作業で仕事を進めなければなりません。本職以外のことに力を注ぎ、ストレスを抱え、自分が持っている力を発揮しきれず、でも、働かなければなりません。

しかし、フリーランスは違います。自分の得意分野で、自分の役割・本業に専念し、自分の力を最大限に発揮して働ける仕事を選ぶことができます。

まとめ

フリーランスのメリット、いかがでしょうか。この回だけを愛知県豊田市前山町3-2-3 共楽961 201号読むと、「フリーランスってなんていいんだ」と感じるかもしれません。しかし、その分、リスクや課題もたくさん感じます。

そして、決して、わがままに自分勝手に、やりたいことをやるのがフリーランスではありません。そこには必ず相手がいます。その相手にどれだけ喜んでもらうか、得をしてもらうか、今よりも良い状態になってもらうか。そのために、絶えず、自ら考え、工夫し、悩み、自己研鑽していきます。この相手があるという根本は、フリーランスであろうとなかろうと変わらないです。

次回はフリーランスとして働く上での課題についてです。