自撮り棒に奪われる!?

こんにちは
キャリアサポートオフィスprocessの 
星野 宏です。

最近、自分の写真を撮る「自撮り」がブームになっているようです。
日常生活の中で、旅行に行った先で、
カメラを自分に向けて、自分を撮る自撮り。
SNSの普及もあって、自撮り写真を投稿されている方も
たくさんいらっしゃいます。

その自撮りブームのなか、「自撮り棒」という自撮りアイテムを
みなさんご存知でしょうか?

今までの自撮りは手を伸ばしてカメラを自分の方に向けて
撮影していたため、どうしても自分の顔が画像の大部分を占めてしまい
周囲の景色や臨場感が伝わりにくくなっていました。

しかし、この自撮り棒(私はまだ実物を見たことがないのですが)
スマートフォンやデジタルカメラを棒の先につけることで自分と機器の距離が長くなり
周囲の景色がたくさん画面に入ります。

これによって、今までよりも格段に自撮り写真が臨場感あふれたものとなり
より自撮りが楽しくなっているようです。
1000円を切る手軽さも普及につながっているのでしょうか

私は、この自撮り棒を知った時、正直、少し寂しく感じました。
「あ〜、また、人と人とが関わる機会がなくなるんじゃないかな」と

例えば、旅行先。
今までであれば、写真を撮るときは周囲の人に
「お願いできますか?」
と声かけして写真を撮ってもらいました。
「いいですよ!」「ありがとうございます!」
「こちらもお願いしていいですか?」「もちろんいいですよ!」
ここから、天気が良くてよかっただとか、どこから来ているのかなど
全く初めて会った方との関わりが生まれることはみなさんも経験されていないでしょうか。

飲食店でも、記念に写真が撮りたいときは、
店員さんにお願いして撮ってもらう。
スポーツの場面、山登り、いろいろな場面で写真を撮るときに
そこにコミュニケーションが生まれていました。

しかし、自撮り棒が出たことで他者に頼む必要は無くなってしまいます。
もちろん、周囲に話しかけることが苦手な方にとっては
とても嬉しいアイテムかもしれません。
話しかけなくても、自分一人で写真が撮れるからです。

旅行先で周囲との会話もなく自撮り棒で写真を撮って帰る。
飲食店で自撮り棒で写真を撮って帰る。
山頂で自撮り棒で写真を撮って帰る。

私たちの生活が便利になって、一人でできること
個の生活スタイルが進んできています。
携帯電話もそうですが、電話をするとほぼ間違いなく話したい相手が出ます。
自宅の電話しかない頃は、相手の自宅にかけて相手のご家族が電話に出られ
話したい相手に取り次いでもらう、こんなコミュニケーションがありましたが
今はほとんどないのではないでしょうか?

でも、私たちは、こうした日常生活の中で周囲とのやりとりを学び、実践して
コミュニケーション能力を高めていっていたはずです。
便利さと引き換えに機会が減少して
社会に出て初めて「コミュニケーション能力が低い!」と言われても
一概に責めることもできないのではないでしょうか

自撮り棒もいいのですが、
周囲に誰かがいる場合は一言お願いしてみましょう
きっとお互いに温かい気持ちになれると私は思います。

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