大学生向けキャリア講義「自己理解と自己表現」

自分のことを知る必要性

一昨年から関わってる大学の3年生向けキャリア講義。今回は、「自己理解と自己表現」をテーマに1コマ行いました。

私の講義の基本は、参加型であること。今回も、ワークシートとペアワークを通じて各自の自己理解を深めました。

まずは、自分の価値観を考えることからスタート。これまで自分が憧れていたヒーローやヒロインをお互いにインタビューしながら、自分を見て行きます。

幼少期からこれまでの憧れの存在を語ることは、想定以上の盛り上がりになりました。アニメや映画の主人公やスポーツ選手に並んで、親や先生をあげる学生も。その人たちのどんなところに憧れたのかを整理することで、自分が何を大切にしてるのかが見えてきました。

次は、動機付けについて。マンダラートを用いて、自分がモチベートされた出来事を書き出しながら自分の傾向を客観的に見ていきました。他の学生と比較を行うことで、より、自分の傾向が感じられた様子です。

そして、最後は自己概念。自分が自分をどのような人として見ているか。「私は〇〇です。」の作文を作り、自分が自分をどう捉えているのかを客観的に整理しました。

これから社会人になるための準備を行う学生たちにとって、自分のことを知ることは楽しくもあり怖くもある時期。しかし、偏った自己概念や自己理解不足は、今後のキャリア形成に悪影響を与えかねません。そうならないためにも、今の自分と向き合い、今の自分を正しく知っておくことは大切なことです。

今回の進め方は私も初めてでしたが、笑顔でワークに取り組む学生たちの姿を見て、安心して自己開示できる場所と方法を作ることの大切さを感じた1コマでした。