フリーランスの働き方 〜その三、仕事の依頼〜

仕事はどうやって依頼されるのか

フリーランスの働き方第3回目は、フリーのキャリアコンサルタントが、どのように仕事の依頼を受けて、どうやって新しい仕事と出会うのかについてです。

フリーで働かれている方の中には、企業等で働かれていた仕事をそのまま請け負って独立される方や、自ら営業に周り顧客を獲得される方、ネットやSNSを活用して仕事につなげる方など、様々いらっしゃいます。

私のこれまでを見てみると、

①仕事関係者の紹介

②知人の紹介

③自己開拓

④キャリコンサーチからの問い合わせ

⑤サイトからの問い合わせ

大きくはこの5つに分類できました。

①仕事関係者の紹介

仕事との出会いは、この仕事関係者からの紹介が一番多いです。(②の知人との違いは、仕事上のステークホルダーかどうか。)

キャリアコンサルタントの仕事は、個別面談でも、集合研修でも、多くの出会いがあります。一度、お仕事でご一緒した方や、勉強会でご一緒した方など、その繋がりで新しい仕事のお声がけをいただいたことが、一番多くなっています。

私が独立し、まだなにをどうしていいのかわからなかった頃、とりあえず、「最初の3年は、どんな仕事も断らない」と決めていました(今考えると、断らないということは良くない面もあるのですが)。「どんな仕事も」というのは、第一に単価です。依頼された仕事は、例え単価が低くても、機会をいただけるのであればと考え、断らず受けていました。

振りかえると、そうやってきた事の中から、次の仕事に繋がり、その次の仕事につながりと、サイクルを繰り返す事で、現在の基盤ができています。

反面、どんな単価でも受ける姿勢は、キャリアコンサルタント全体の価格低下にも繋がる行為だと、あとあと気づきました。適正な価格で最適なサービスを提供するということが大切ですね。

②知人の紹介

知人とは、仕事上でのステークホルダーではなく、仕事や勉強会外のコミュニティーから仕事に繋がったケースです。

全体の比率だけ見ると多くはないですが、長期的にお仕事をしている先との関係を遡ると、ここがキッカケになってる案件もあります。

ただ、あくまでも趣味等のコミュニティーなので、「仕事ください!」と自分から口にしてたわけではありません。

話の中で仕事の話題になり、実は会社で研修の講師を探しているとなり、よければと言う流ればかりです。

③自己開拓

独立して間もない頃は、インターネットで、「業務委託」を検索ワードに情報収集をしていました。いくつかの情報の中から、こちらからコンタクトを取り、仕事につながったのは1案件のみ。2分の1です。ただその1案件からさらにつながった仕事(①の事例)は大きいです。

当時は、ネット上では、純粋な業務委託での依頼情報は少なく、派遣や期間契約など、雇用契約での募集は多かった覚えがあります。

企業や、他の団体等へ事業概要のリーフレットを作成してPRする方法もあったとは思いますが、身一つで広げすぎてもやりきれないと思い、現在にとどめています。

現在はクラウドで業務委託の仲介を行なっている企業もあり、仕事と出会うきっかけは広がっているように感じます。

④キャリコンサーチからの問い合わせ

2016年4月にキャリアコンサルタントが国家資格となり、そのコンサルタントを検索できるサイトがキャリコンサーチです。

以前は、技能士を検索できるサイトがあったのですが、私は登録をしていませんでした。

私は2017年4月から両サイトで情報公開を始めましたが、予想より多く問い合わせがあり(他の方はわからないですが)、正直驚いています。

そのほとんどが、個別のキャリアコンサルティングであったため、セルフ・キャリアドック制度の助成金に伴うキャリアコンサルティングが動き出したことによる影響が大きいです。

お仕事をご一緒した企業や社労士の方から、キャリアコンサルタントを探すのに苦労したと何度か伺いました。

たしかに、Googleで「キャリアコンサルタント」と検索しても、各機関の養成講座の情報や、求人情報ばかりで、中々仕事を依頼できるキャリアコンサルタントにたどり着きません。(これも課題だとは思います。)

そのため、キャリコンサーチのような専用の検索システムができたことは、人と人との出会いのきっかけになるいいシステムだと感じています。

キャリコンサーチはこちら

⑤サイトからの問い合わせ

仕事仲間にサイトは持っておいた方が良いと言われ、独立してしばらくしてから製作しました。

しかし、ただ作っただけで、更新もしていなかった為、ここから仕事につながるケースはあまり多くありませんでした。ただ、研修に伺った際に、サイトのプロフィールを見て、紹介文を作っていただくことがあり、情報公開は必要だと思っています。

これまで、どこで、どんな仕事をやってきたのかの実績。どんな資格を持っているか、どんな想いを持って仕事をしているか。この辺りは掲載してくといいかもしれません。

また、③も同じですが、レスポンスの速さは大切です。どれだけ遅くても、連絡がきてから24時間以内が限度ではないでしょうか。ご依頼いただいた方達から、返信がないケースが多いとの伺いました。

④にも書いたように、まだまだ、キャリアコンサルタントと出会えていない企業、人がたくさんいると思われます。

その方達と出会える窓口は広い方がいいため、個人的に、サイトはあってよかったと思います。私は、独自ドメインを取得し、レンタルサーバーを借りて、自分で管理しているため運用費の負担も少ないです。

この辺りの費用については、また別の機会にまとめようと思います。

まとめ

このキャリアコンサルタントという仕事の特徴でもあるかもしれませんが、人の「つながり」の力が大きいことを改めて感じます。自分から営業をせずに、仕事が途切れずにいただけていることは、周囲の方の支え以外何ものでもありません。

フリーランスで働く方、特にキャリアコンサルタントを生業にする方が、もっと仕事とつながれるようにして行くことが、今後の課題ですね。

次回は、フリーランスとして働く時間と場所です。