フリーランスの働き方 〜その二、準備〜

※ここに書かれている開業の準備は、あくまでも私の事例であり、この準備が最善であり正解ではありませんのでこ注意ください。

1年前 〜資金の確保〜

フリーランスになる約1年前。ある専門誌のインタビューを受ける機会がありました。その際にインタビュアーだった方がフリーのライターさんで、インタビューの中でフリーでの働き方を考えていること語った後、「独立するなら資金として働かなくても1年生活できる資金はあった方がいい」と助言いただいたことがありました。

資金面で言えば、キャリアコンサルタントという職業柄、購入しなければならない設備があるわけではなく、事務所物件が差し迫って必要なわけでもなかったため、正直なところ、あまり深くは考えておらず、まずは毎月生活が成り立つ資金が確保できればいいと考えていました。

ただ、これまで以上に貯蓄は意識するようにはしていましたが、当時の私は、転職し一人暮らしをして1年。引越しの資金や資格取得の講座費用など出費が重なったことや、別の事情から金銭面での余裕があるとは言えない状況でした。

また、具体的に独立を考えてから、実行までに期間が3ヶ月であったため、独立した際の貯蓄額は、1年分の生活費は少し厳しい額でした。

今思えば、資金面ではもっと慎重に準備を行っていれば良かったと。生活が成り立って言ったのは、本当に運が良かったと感じています。

3ヶ月前 〜必要な準備、手続きの洗い出し〜

きっかけ編で書いた通り、本格的にフリーランスとしての働き方を考えるきっかけとなった出来事があったのが、独立の3ヶ月前。紹介された仕事を受けるには、会社を辞めて個人で引き受ける必要がありました。

私の性格上、一度やってみたいと思うと、やるまで気が済まないため、数日考えはしましたが、あまり迷いなくフリーランスを選んでいました。そこから、ネットや書籍で個人事業主について調べ、まず何をしなければならないのかを書き出して整理しました。

主なものは、

  • 税務署への開業届け出
  • 確定申告を青色で行うという届け出

開業にあたって、届け出は私の場合はこれだけでした。独立となると、色々と届け出が必要で大変そうなイメージが先行していたのですが、以外に拍子抜け。人を雇うことがあると、その他の書類の手続きも必要になりますが、自分一人で行うことしか考えていなかったため、必要ありませんでした。

そして、当時の職場の退職の手続き。準備項目を洗い出した結果、平日日中に動かなければならないこともあり、独立前に1ヶ月は余裕が欲しいと考え、2月末で退職日を決定。3月1ヶ月を準備期間にすることにしました。

ただ、本来であれば、もっと早い段階から「事業計画」を作る必要があったと思います。



2ヶ月前 〜業務の引き継ぎ、備品の洗い出し〜

退職を会社に告げて、退職日まで1ヶ月半の時間であったため、このころは、引き継ぎに時間がかかっていました。具体的な独立の準備は、できることから始めようと、名刺をデザインしたり、必要になりそうな事務用品の整理と費用の概算を考えていました。

具体的な準備は、

  • 名刺
  • 印鑑
  • ドメインの取得

新ことを始めるに向けて、気持ちも高ぶっており、同じキャリアコンサルタントを勉強する何人かには、会社を辞め、フリーランスになることを伝えはじめていました。

1ヶ月前 〜実行動〜

2月末日で最終出勤日が終わり、3月中旬まで2週間は有休消化の期間。と言っても、ここからは本格的に4月1日に向けて独立の準備を進めていました。

まずは、開業届けにも必要となる屋号の決定。何をしていて、何を目指しているのかがなんとなくでも伝わるように考えました。屋号決定後は、開業前の経費も、開業費用として計上できると知ったので、名刺や備品の発注、連絡用の独自ドメインの取得などをはじめて行きました。

そして、事業用銀行口座の開設。メガバンクの個人講座を持っていたので、同じ銀行の方が便利だと思い手続きに行ったのですが、開業届けを出していないことや、事業の実態を証明できるものがないとのことで、屋号での開設が認められず、(もしかすると他の銀行では受付可能な銀行もあったかもしれませんが。)個人名での口座になりました。

また、会計管理の準備も行っていました。会計ソフトの導入も検討しましたが、簿記の知識もあったので、Excelで仕訳帳を作成し、一通りの会計書類が出力できるよう準備。税務署の講座に参加し、会計の流れや確定申告の手続きの説明を受けました。

1ヶ月後 〜修正、広報活動〜

会計に関しては、税理士さんへの無料相談制度を活用し、2度ほど、会計管理の内容を見ていただきました。特に、問題もなく、自分で言うのもなんですが、Excelでここまで管理している人はいないと感心されたくらいでした。

そして新しく仕事を受けるために、SNSでの広報や、ネットでの情報収集を行いました。事業のサイトは後から立ち上げたのですが、今振り返るとどの時点で立ち上げることがよかったのか悩むところです。

私の場合は、事業を開始して、公開できる実績ができてからサイトを立ち上げたため、見ていただいた方に少なからず、事業への安心感は持っていただけたのではと思います。でも、サイトが無かったことで、機会の損失もあったかもしれません。

ただ、私の場合は、本当に運が良く、人の縁によって仕事がいただけた部分がほとんどであるため、あまり参考にはならないかもしれませんね。

準備を振り返ってみると、行き当たりばったりで進めた部分が多いと反省です。

フリーランスの働き方 〜その三、仕事の依頼〜